犬の食事で最適な肉の量はコレ!ワンちゃんの健康を考えた肉の食べさせ方

「犬の食事の際にあたえる肉の量はどの程度にすればいいの?」こんな悩みはありませんか?ワンちゃんに適した肉の量を知らないと、栄養過多で肥満になったり、反対に栄養が少なく健康維持ができなかったりする場合があります。

そこでここでは、犬に適した肉の量に加え、生肉やレバーをあげてもよいか、また肉をあげる際の注意点なども解説していきます。

食事であたえる肉の量は犬の大きさによって違う

犬の健康維持に大切なタンパク質が豊富な肉は、ぜひ食事に加えたい食材です。しかし適切な量を食べさせなければ、十分な栄養が摂取できない、もしくは与えすぎて肥満になる恐れがあります。

食事であたえる肉の量は、成犬か子犬か、また犬の大きさ(体重)などによって異なりますので注意してください。ここでは、脂肪分の少ない鶏むね肉で説明します。

成犬は体重1kgあたり30g~130gの肉

成犬は体重1kgあたり30g~130gの肉

成犬の場合は、体重1kgあたり1日に30g~130gの肉をあげるようにしましょう。タンパク質の量は6.5g~30g程度です。

たとえば、体重9kgの柴犬の場合、最低270gから最大で1170gまであげてもよいことになります。

量に幅がありますが、これは他の食材からのタンパク質摂取量や体調、体重の増減なども考える必要があるためです。そのため、サーモンなどタンパク質の多い食材も一緒に食べさせている場合、鶏むね肉の量はそれに合わせて減らす必要があります。

体重の増え方なども個体差があるため、体重に合わせて増減するようにしましょう。

子犬は体重1kgあたり40g~100gの肉

子犬は体重1kgあたり40g~100gの肉

子犬の場合は、体重1kgあたり1日に40g~100gの肉をあげるようにしてください。タンパク質で換算すると9g~22gになります。

成犬よりは量の幅が狭いですが、ここでもタンパク質の総合摂取量や体重などを見て増減するようにしましょう。ただし子犬の場合は、生後4ヶ月を過ぎてから肉をあたえるようにしてください。

犬には生肉やレバーがおすすめ

実際に犬に肉をあげる場合、どんな肉がよいか気になりますね。

「生肉」は人間には抵抗がありますが、犬にとってはそうではありません。生肉食に適した体の構造をしているためです。

また生肉には、豊富なタンパク質の他、ビタミン・ミネラルも豊富に含まれています。

犬に生肉を与えるメリット

犬に生肉をあたえることで、次のようなメリットが得られます。

良質なタンパク質を摂取することができる

生肉には良質なタンパク質がたっぷり含まれています

生肉には、良質なタンパク質がたっぷり含まれています。その他、ビタミンやミネラル、さらに酵素も含まれています。また、犬の消化器官は生肉を消化・吸収しやすい構造をしています。

タンパク質やビタミン・ミネラルは、内臓や筋肉の働きをサポートするたいへん重要な栄養素のため、積極的に食べさせたいところですね。また酵素(食物酵素)は、消化吸収を助ける働きをします。

このような消化器官の構造と酵素の働きから、少量の生肉でも効率的に栄養を体内に取り入れることができます。

体重を調整しやすい

生肉食は犬の体重管理もしやすくなります

生肉食は体重管理もしやすくなります。これは、栄養を効率よく吸収できることから、あたえる肉の量によって体重を調整しやすくなるためです。

反対に炭水化物や糖質が多い食材は、肥満を招きやすく、健康を損なう恐れもあるため注意が必要です。

体調管理しやすい

生肉によって犬の体調管理をしやすくなります

生肉によって、体調管理をしやすくなります。

食物酵素の多い生肉は、タンパク質の消化吸収に多くのエネルギーを使う必要はありません。その分を代謝活動に使うことができます。そのため、犬の免疫力アップに効果的です。

免疫力が高まると、健康や体調管理もしやすくなります。

食糞対策ができる

生肉をあたえることで、食糞対策にも効果的です。

愛犬が食糞することで悩んでいる飼い主さんは少なくありません。犬が自分のフンを食べる原因に、消化吸収されなかった栄養分がフンに混じっていることがあります。

しかし生肉の場合は、栄養のほとんどが消化されるため、フンに栄養素が残らず量も少ない傾向にあります。そのため、フンを食べることも少なくなるのです。

犬に生肉を与えるデメリット

食事で犬に生肉をあたえることで、次のようなデメリットがあることも注意してください。

栄養バランスが良くない

生肉はタンパク質や酵素が豊富に含まれており、犬にとって栄養補給の基本になる食材です。しかし、動物性の栄養素はしっかり吸収できても、植物性の栄養素はどうしても不足してしまいます。

野生では、草や草食動物の内臓などを食べることで、この植物性の栄養素を摂取しています。そのため、バランスの良い食事内容にするためには、内臓や野菜も一緒にあたえることが重要になります。

エサ代が高額になる

生肉を犬に食べさせ続ける場合エサ代が高額になる

生肉を犬に食べさせ続ける場合、エサ代の問題は避けられません。特にゴールデン・レトリーバーや秋田犬といった大型犬になると、体重がある分、あたえる肉の量も多くなってしまいます。

すると、一般的なドッグフードはもちろん、プレミアムドッグフード以上のコストがかかります。そのため、できるだけ安い種類の肉にする、食事で生肉を加える量を少なくする、1週間のうち肉をあたえる日を決めるなど、コスト削減の工夫が必要です。

保存しにくい

犬用の生肉は冷蔵庫や冷凍庫で保存

生肉を食材にする場合、保存しにくい問題も発生します。特に、新鮮な生肉を毎日使用する場合は、保存期間に注意しながら購入する必要があります。

冷蔵庫で保存する場合は、長くても4日以内には使い切らなければいけません。そのため、冷凍庫に入れて長期保存することもおすすめです。

ただし、その分のスペースは必要になります。大型犬を飼っている場合は、専用の冷蔵庫や冷凍庫などが必要な場合もあるでしょう。

レバーは植物性の栄養もたっぷり

レバーも犬のおすすめの食材

レバーも犬におすすめの食材です。

鶏や豚などは草食のため、肝臓に植物性の栄養素が貯め込まれるためです。ですから、犬にレバーをあたえることは、栄養バランスを整えることにつながるでしょう。

動物によってレバーの栄養成分は異なりますが、傾向としては似ています。生肉と同じタンパク質をはじめ、ビタミンAやビタミンB群、さらに鉄分などのミネラルも含まれています。

ただし栄養が豊富な分、過剰摂取することでビタミンAの中毒症状が出る恐れがあります。そのため、栄養バランスが偏っていると感じた際に、犬の食事に少量のレバーを加える程度が良いでしょう。

犬におすすめの肉の種類と特徴

肉と一言でいっても、鶏や馬などいろいろな種類があります。それぞれの特徴を知っておくことで、飼い犬に適した栄養摂取ができるでしょう。

鶏肉

鶏肉は量が必要な犬におすすめ

もっともポピュラーと言えるのが鶏肉です。

鶏肉は、値段が安くカロリーが高い特徴があります。そのため、量が必要な犬におすすめと言えます。

また人間と同様に、良質なタンパク質を吸収するためにもぴったりの食材です。さらに、消化吸収もスムーズで、毛並や皮膚の健康維持にもおすすめです。

馬肉

馬肉はダイエット中の犬の食事におすすめ

「馬刺し」があるように、馬肉は安全に食べられる食材です。

鶏肉と同じように高タンパクですが、カロリーが低いという特徴があります。そのため、ダイエット中の犬の食事におすすめの食材です。

また、各種ビタミンや鉄分、カルシウムなどミネラル成分もたっぷり入っているため、栄養バランスも良いでしょう。

鹿肉

最近注目されているのが鹿肉

最近注目されているのが鹿肉です。

カロリーは鶏肉と馬肉の中間程度ですが、栄養が豊富でアレルギーになりにく特徴があります。そのため、アレルギー対策をしたい犬にピッタリと言えるでしょう。

栄養面では、DHAやビタミンB2、鉄分が多く含まれています。人間にも注目されているDHAが含まれることで、犬の健康維持にも貢献してくれます。(例)北海道でとれた犬用エゾ鹿生肉

犬に肉を食べさせる際の注意点

犬に肉をあたえる際に気をつけなければいけないことがあります。鮮度や量、コレステロール、そして病気の時です。

新鮮な肉を食べさせること

犬に肉を食べさせる際には、鮮度に注意してください。

特にレバーのような内臓は、痛みやすいです。また、食中毒を発生させる菌がある可能性もあるため、内臓は加熱してからあたえるほうが良いでしょう。

量に注意すること

犬に食べさせる肉の量にも注意

食べさせる肉の量にも注意してください。

多く食べさせるとカロリー摂取過多になり、肥満になる恐れがあります。肥満対策のためには、脂肪が多い皮の部分は食べさせなかったり、鹿肉などカロリーが低い肉を使用したりしたほうがよいでしょう。

また栄養豊富な内臓をあたえる場合は、栄養の過剰摂取になる恐れがあるため、量には特に注意が必要です。レバーが大好物の犬は多いため、喜ぶからという理由で多く食べさせないように注意しましょう。

コレステロールに注意

犬も人間と同じように、コレステロール値は健康のバロメーターの一つ

コレステロールは、生肉よりも内臓に多く含まれています。

犬も人間と同じように、コレステロール値は健康のバロメーターの一つです。そのため、血液検査などでコレステロール値が高い場合は、肉、特にレバーなど内臓をあたえる量を少なくするようにしてください。

病気のとき

現在、病気で治療中だったりお薬を飲んでいたりする場合は注意してください。

病気や薬の種類によっては、手作りではなく指定された食事を与える必要があります。そのため、かかりつけの動物病院で食事内容を確認するようにしましょう。

迷ったら肉が主原料のドッグフードがおすすめ

ワンちゃんの健康を考えるなら、栄養バランスの良い食事をあたえることは大切です。しかし肉を中心にした食事は、栄養バランスが取れているかどうか不安になるケースも少なくありません。

そこでおすすめなのがドッグフードの活用です。ドッグフードを選ぶ際にはいくつかのポイントがあります。

原材料の成分と安全性に注意する

ドッグフードは原材料の成分と安全性に注意する

ドッグフードは、各メーカー各商品ごとに原材料が違います。そのため、配合されている栄養素も異なります。

犬にとって肉は、子犬の成長や成犬の元気のためにはもちろん、シニア犬の健康維持にも重要な食材です。ですから、肉を多く含んだドッグフードがおすすめです。

また、安全性に注意しなければいけません。ドッグフードの中には、犬の健康に悪影響を及ぼす可能性のある原材料が使われているものがあるためです。

人間が食べないからといって、通常は廃棄されるような原材料が使用されているものも…。そのため、犬の健康や長生きを望むならば、高品質で安全なドッグフードを選ぶ必要があります。

グレインの配合割合に注意する

グレインは、人間とは異なり犬にとっては消化吸収しにくい原材料

グレイン、つまり穀物の配合割合に注意してください。グレインは、人間とは異なり犬にとっては消化吸収しにくい原材料だからです。

消化器が丈夫な犬ならば、小麦などが多少含まれていても問題ないでしょう。しかし、お腹が弱い犬の場合は、消化不良を起こして下痢をするケースも少なくありません。

また、グレインの摂取が原因で様々なアレルギーを起こす可能性もあります。そのため、グレインの割合が少ないもの、できるなら穀物が含まれていないグレインフリーのドッグフードを選ぶことをおすすめします。

無添加のドッグフードを選ぶ

添加物の摂取は、犬の体に悪影響を及ぼします。発色剤や防腐剤が含まれたドッグフードをあたえ続けると、皮膚炎や涙やけなどを起こすケースもあるため注意してください。

安価なドッグフードは、食いつきを良くしたりできるだけ長持ちさせたりするため、添加物が含まれているのが現状です。犬の健康維持のためには、無添加のドッグフードを食べさせることはたいへん重要なのです。

モグワンが選ばれる理由

モグワンは口コミでもたいへん評判が良い人気のドッグフード

多くのドッグフードが販売されていますが、その中で「モグワン」は、口コミでもたいへん評判が良い人気のドッグフードです。理由は、安全な原材料が使われていることや肉の割合が50%以上あること、グレインや添加物が含まれていないためです。

また食いつきがたいへん良く、犬種の違いはもちろん、子犬から老犬まで安心して食べさせることができます。

犬の健康のためにここまで徹底的に追求されているのは、あの「カナガン」からさらに研究が深められたドッグフードだからです。カナガンの欠点を補って作られたのがモグワンというわけですね。

ただし、モグワンはプレミアムドッグフードのため料金は高めです。ですが、犬の健康を考えた飼い主さんの多くがモグワンを選んだり、モグワンに乗り換えています。

モグワンをあたえる量は明確

モグワンの給餌量は明確に決められています。

たとえば、8kg~10kgの成犬は1日146g~175g、3.5kg~4kgの子犬は1日102g~110gあたえると決められています。そのため、毎日の食事で量を悩む必要はありません。

また体重の割には少なめなのは、栄養バランスが良く、さらに摂取した栄養をしっかり吸収できるためです。そのため、モグワンはプレミアムドッグフードではありますが、リーズナブルなことも人気の理由です。

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まとめ

犬にとって肉はたいへん重要な食材です。良質なタンパク質が豊富に含まれているため、成犬や子犬の体重に見合った量の肉を食べさせるようにしましょう。

しかし、肉はコストが高かったり栄養が偏ったりするなどのデメリットもあります。そのため、ドッグフードを利用して栄養バランスを整えることもおすすめです。

毎日の食事では無添加で肉の割合が多いドッグフードを中心にして、ときどき生肉をあたえるなどしてみてください。そうすれば犬も飽きずに、自然と健康対策をしながらしっかり食べてくれるでしょう。